Grey Room

昨日一昨日と、立て続けに二冊の本が海外から届いた。MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)から出ている雑誌、『Grey Room』。

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主に建築批評を扱っているが、そのほかにアート、メディア、政治も関連する限り取り上げるというのが編集方針のようだ。

この雑誌、美術界では有名な『October』誌の第二世代が集まって作ったもので、イヴ=アラン・ボアやパメラ・リーなども参加している。2000年から発行を続け、現在では19号まで出版されている。

建築が中心的な話題となっているが、単にジャンルとしての建築ではなく、インスタレーション形式の作品なども扱っているので建築系以外の者にとっても興味深い雑誌だ。

ただ、美術・文学中心だったオクトーバー誌もビデオ・アートやインスタレーションなどに触れることが最近多くなってきているだけに、両誌の距離はやや縮まってきている感はある。

グレイ・ルームが20号に迫ろうとしている中で、日本においてこうした雑誌がほとんどないことは憂慮すべきことかもしれない。作家紹介や作品紹介程度で終わってしまう雑誌が多いのは否めない事実である。
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by jaro050 | 2005-05-30 20:09 | 美術寸評
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