デリダ訃報

b0041761_17514024.jpgパリ——フランス公共ラジオは9日、フランスの哲学者ジャック・デリダ氏が8日に膵臓(すいぞう)ガンのためパリ市内の病院で死去したと伝えた。74歳だった。
デリダ氏はポスト構造主義の代表的哲学者として、第2次世界大戦後の思想界に大きな影響を与えた。中でも「脱構築」と呼ばれる分析法では、文学などの表面的な「テキスト」をいったん言語学的に解体し、作者自身も気づいていない多重な意味を読みとる解読法を提唱した。
デリダ氏は1930年7月、アルジェリア生まれ。高等師範学校の哲学科出身で、1960〜64年にかけてソルボンヌ大学で哲学を教えた。70年代以降は米国での活動を増やし、ジョンズホンプキンス大やエール大学などで教鞭をとった。
(CNN Japanより抜粋)

デリダが亡くなった。美術の分野においても多大な影響力を誇ったこの哲学者の訃報は、フランス哲学の覇権の終焉を意味しているのだろうか。フーコー、ドゥルーズ、ガタリ、リオタールと続き、デリダまでが亡くなったとなれば、もはや哲学者と呼べる人は数少なくなってしまったように思われる(少なくとも日本で影響力のあるフランスの哲学者としては)。911では長年の論争相手のハーバーマスと共闘したり、まだまだ精力的な活動をしているかと思っていたのに、残念。お悔やみ申し上げます。合掌。

美術の分野で知られる彼の著作は、『絵画における真理』(特に「パレルゴン」の思想として)、先鋭なるアルトー論『基底材を猛り狂わせる』、最近出版された『コーラ −プラトンの場』、さらに主著『エクリチュールと差異』、『グラマトロジーについて』など多数。

ところでレヴィ・ストロースが存命なのはあまり知られていない。現在96歳ぐらいだろうか。ちょっと勇気が出る話。
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by jaro050 | 2004-10-11 17:52 | 時事
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