カテゴリ:時事( 7 )

館長公募!?

学芸員募集のサイトをふらりと立ち寄ってみたところ、驚くべき募集がかかっていた。

川崎市市民ミュージアム
職種/館長

え…?館長も公募なんですか!?
寡聞ながらそんな話聞いたことないよ!
そんなにやばいのか、それとも館の理念なのか…。
恐るべし川崎。
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by jaro050 | 2005-12-21 23:01 | 時事

田中敦子氏の訃報

具体の作家田中敦子氏が3日に亡くなった、という話を聞いた。73歳だった。東野氏のことといい、近頃戦後すぐに活躍した美術界の人々が立て続けに亡くなっている。

田中敦子は複数の円を基調として描いた絵画が有名だが、それは「電気服」という電球を何個も洋服に取り付けたパフォーマンスにあるように、電球と配線を象徴させている。最近僕が見た彼女の作品は、年明け頃開かれていた東京国立近代美術館での「痕跡」展でのことで、作品名は《Round on Sand》(1968年)だった。浜辺でピッケルを持った彼女が、延々砂地に円を描いているビデオ作品。巨大な円は次第に波にさらわれ消えていく。それにもかかわらず取り付かれたように描き続ける様が、なんとも異様で、はかなくもあった。

高齢化故に具体の作家もだんだん少なくなってきている。一方彼らの作品も、その多くを所蔵する芦屋市美術館の閉館問題で散逸の危機にさらされている。最近「もの派」を再考しようという企画が各地で起こっていたが、それより一世代前の「具体」というムーヴメントも、もっと再考されてしかるべきだと思う。

ご冥福をお祈りいたします。

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by jaro050 | 2005-12-05 22:59 | 時事

東野芳明氏逝く

今日の朝刊の社会面を見ると、「前衛美術を紹介 東野芳明さん死去」という記事を発見。

ああ、とうとう亡くなられたのですか。既に死んでいると思っている方も何人かいますけど、十数年前から彼は植物状態だと聞いていました。「パウル・クレエ試論」で美術出版社の評論賞をとってデビュー、美術評論の「御三家」の一人と言われた人でした。ちなみに多摩美の芸術学科の創設者でもある。80年代にはマルセル・デュシャンの「大ガラス」を復元するプロジェクトを立てたり、ヴェネチア・ビエンナーレのコミッショナーになったりと、色々活動していました。なにか長年引き伸ばされていた一つの時代が終わった感があるのは、僕だけだろうか。

なんか美術批評家って少なくなったなぁ。それ以前に美術批評自体すでに空中分解している感じ。なんとかせねばね。
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by jaro050 | 2005-11-20 21:28 | 時事

パリは燃えているか

収まる気配もなく、パリはまだ燃えている。

フランス政府は8日、非常事態法に基づき県知事に夜間外出禁止の発令権限を与える政令を出した。この政令は1955年にアルジェリア戦争時に制定された法律で、61年にクーデターを未然に防ぐため適用されて以来実に44年ぶりとなる。68年のパリ5月革命のときでさえ発令されなかったこの政令が、今になって蘇った。

なんだかフランスの抱えていた矛盾が一気に噴出したみたいだ。移民問題、報道倫理、ナショナリズム、失業問題、経済不況…。今はまだ聞かないが、国民戦線のジャン=マリ・ルペンはまだしゃしゃり出てこないんだろうか。「犯人は分かっている!」お決まりの文句が跳んできそうだ。

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by jaro050 | 2005-11-09 02:08 | 時事

図書館の書籍をweb上で閲覧できる?

今月14日、Googleが米英7図書館と提携して、各図書館が所蔵している書籍をGoogleで検索・閲覧できるサービスを始める、と発表した。このニュースに私は驚いた。短絡的にではあるが、もしかしたらもう図書館に出向かなくても書籍を読むことができるかもしれない、と思ったからだ。

もちろんこのサービスに様々な制約があることは明らかである。まず図書館が所蔵する書籍は「出版物」としてのものであり、版権その他まで保有しているわけではない。大学図書館などは研究上の理由からコピーは1ページにつき1枚、一冊につきページ数の半分程度と原則的に決まっている(実際のところ、これを守るかは個人の裁量に任される場合が多い)。

Googleが対象としているのは、絶版等版権が切れたもの、版権があるものは出版社と掛け合ってその一部を公開する、といったものだ。やはりそうそうweb上ですべてのページを閲覧することはかなわないようだ。

しかし単語の全文検索に関してはある程度実行に移されはじめている。すでに提携企業一つである米Amazon.comでは、新会社A9をたちあげ、全文検索ツール「Search Inside the Book」を10月半ばから開始している。例えば前にこのブログで取り上げた「mise en abyme」を検索すると、書籍中にこの単語が含まれるページが表示される仕組みだ(下図参照)。これが図書館に所蔵されている書籍に拡大するとすれば、閲覧は少し先だとしても、本の選定にわざわざ図書館まで出向いて確認する手間が省けることになる。

おそらく認知度が上がれば、課金制度を設けた上で全文閲覧がweb上でできる時代が来るのは意外に早いかもしれない。

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by jaro050 | 2004-12-17 00:44 | 時事

ユシチェンコ変貌

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毒物か、ストレスか――。ウクライナの大統領選で抗議行動を続けるユシチェンコ元首相の顔が短期間に様変わりした原因について、英メディアが医学的見地から様々な推測を展開している。陣営側は対立候補のヤヌコビッチ首相側が情報機関を使って毒殺を企てたとの陰謀説を流しているが、真相は闇の中だ。【朝日新聞11月27日夕刊】

おお!ぜんぜん違うじゃんか!同じ人物?!4月の写真はなんだかダンディなジェントルマンだけど、現在は白髪も出来物も普通の現れ方じゃない。この顔見たら確かに陰謀説疑うのも当然だ。インディペンデント紙はダイオキシンを飲食物に混入されたのでは、って言ってます。今月10日にはウィーンの病院に担ぎ込まれているみたいだし、なんだか怖い話になってきた。ダイオキシンを混入されると、顔がこんな状態になるのか!?先日ユシチェンコ氏の血液が今アメリカの研究機関に送られて検査されているそうだから、もうすぐ真相が分かるというが、何だろう、いったい。クワバラ桑原。
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by jaro050 | 2004-11-27 23:20 | 時事

デリダ訃報

b0041761_17514024.jpgパリ——フランス公共ラジオは9日、フランスの哲学者ジャック・デリダ氏が8日に膵臓(すいぞう)ガンのためパリ市内の病院で死去したと伝えた。74歳だった。
デリダ氏はポスト構造主義の代表的哲学者として、第2次世界大戦後の思想界に大きな影響を与えた。中でも「脱構築」と呼ばれる分析法では、文学などの表面的な「テキスト」をいったん言語学的に解体し、作者自身も気づいていない多重な意味を読みとる解読法を提唱した。
デリダ氏は1930年7月、アルジェリア生まれ。高等師範学校の哲学科出身で、1960〜64年にかけてソルボンヌ大学で哲学を教えた。70年代以降は米国での活動を増やし、ジョンズホンプキンス大やエール大学などで教鞭をとった。
(CNN Japanより抜粋)

デリダが亡くなった。美術の分野においても多大な影響力を誇ったこの哲学者の訃報は、フランス哲学の覇権の終焉を意味しているのだろうか。フーコー、ドゥルーズ、ガタリ、リオタールと続き、デリダまでが亡くなったとなれば、もはや哲学者と呼べる人は数少なくなってしまったように思われる(少なくとも日本で影響力のあるフランスの哲学者としては)。911では長年の論争相手のハーバーマスと共闘したり、まだまだ精力的な活動をしているかと思っていたのに、残念。お悔やみ申し上げます。合掌。

美術の分野で知られる彼の著作は、『絵画における真理』(特に「パレルゴン」の思想として)、先鋭なるアルトー論『基底材を猛り狂わせる』、最近出版された『コーラ −プラトンの場』、さらに主著『エクリチュールと差異』、『グラマトロジーについて』など多数。

ところでレヴィ・ストロースが存命なのはあまり知られていない。現在96歳ぐらいだろうか。ちょっと勇気が出る話。
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by jaro050 | 2004-10-11 17:52 | 時事