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バベルの図書館

(他の者たちは図書館と呼んでいるが)宇宙は、真ん中に大きな換気孔があり、きわめて低い手すりで囲まれた、不定数の、おそらく無限数の六角形の回廊で成り立っている。

 ホルヘ・ルイス・ボルヘス『バベルの図書館』


 バベルの図書館には出口がない。無限の階を持った図書館で、その内部にはどこからやってきたのか、いや、どこから生まれたのかさえ定かでない司書官たちが、六角の各壁に備え付けられた書棚の本を果てしなく調べ続けている。

 図書館の構造は、ボルヘスによると「その厳密な中心が任意の六角形であり、その円周は到達の不可能な球体である」という。「五つの書棚が六角の各壁に振り当てられ、書棚の一つ一つに同じ体裁の三十二冊の本がおさまっている。それぞれの本は四百十ページからなる。各ページは四十行、各行は約八十の黒い活字からなる」。こう説明されても想像をめぐらせることすら難しいのであるが、ボルヘスのこの短編を元にしてバベルの図書館を再現した人物に意見を請うことにしよう。異教の書とされるアリストテレスの『詩学』第二巻、「笑いについて」が収められている書庫として、バベルの図書館は再現された。あのウンベルト・エーコの『薔薇の名前』である。
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by jaro050 | 2005-01-15 00:30

歴史と批評の関係

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ドミニク・ラカプラ『歴史と批評』を再読した。およそ3年ぶりぐらいでしょうか。最初に読んだときはレポートのためだったが、結局使わずに放置されたのでした。今読み返すと、歴史学の外部から見えてきたものがラカプラの視点と重なって共感(もしくは疑問)を得る部分がけっこうあった。

今回読むきっかけとなったものが「ナラトロジー」、つまり物語論に関する興味からだったが、登場する歴史家や用語に最初に読んだ頃考えていたことを思い返して懐かしさを覚えた。「でた~『モンタイユー村』!!なっつかし~」とか、かなり脱線気味。

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by jaro050 | 2005-01-04 01:30

賀正

あけましておめでとうございます。
今年は酉年ですね。
というわけでマックス・エルンストの鳥人間を載せてみました。
鳥はエルンストにとって最も重要な主題でした。
エルンストは自作の年賦に次のように幼い頃の体験を記しています。

親友の一人であり、とても頭がよくて優しい桃色インコが、一月五日の夜に死んだ。朝、その死骸を発見したとき、ちょうど父親が、娘のロニの誕生したことを知らせてきたので、マックスはおそろしいショックを受けた。少年の惑乱はすこぶる大きく、気絶してしまったほどだった。想像の中で二つの出来事が結びつき、鳥の生命は赤ん坊にうばわれたかのように思えたのである。謎めいた熱狂、ヒステリーの発作、昂奮と銷沈がひとしきり続いた。鳥と人間との危うい混同が心の中に形成され、デッサンや絵の中にもあらわれるようになった


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今朝テレビでやっていた、星座と干支と血液型の総合占いによると、私は今年576中567番という運勢でした。まいったねこりゃ。
では今年もよろしくお願いします。
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by jaro050 | 2005-01-01 19:04