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ルーヴル美術館展

横浜で開催中の「ルーヴル美術館展」に行ってきました。幾度となく開かれてきたルーヴル展だけど、今回はまさに典型的なルーヴル展だった。19世紀の新古典主義からロマン派にかけての絵画作品で構成されており、ルーヴルがフランス近代文化の象徴となる一翼を担った画家が勢ぞろいしている。アングル、ダヴィッド、ドラクロワ、ジェリコー、ドラローシュ、フラゴナール、コロー、ミレー…。

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by jaro050 | 2005-05-30 21:49 | 展覧会報

Grey Room

昨日一昨日と、立て続けに二冊の本が海外から届いた。MIT Press(マサチューセッツ工科大学出版)から出ている雑誌、『Grey Room』。

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主に建築批評を扱っているが、そのほかにアート、メディア、政治も関連する限り取り上げるというのが編集方針のようだ。

この雑誌、美術界では有名な『October』誌の第二世代が集まって作ったもので、イヴ=アラン・ボアやパメラ・リーなども参加している。2000年から発行を続け、現在では19号まで出版されている。

建築が中心的な話題となっているが、単にジャンルとしての建築ではなく、インスタレーション形式の作品なども扱っているので建築系以外の者にとっても興味深い雑誌だ。

ただ、美術・文学中心だったオクトーバー誌もビデオ・アートやインスタレーションなどに触れることが最近多くなってきているだけに、両誌の距離はやや縮まってきている感はある。

グレイ・ルームが20号に迫ろうとしている中で、日本においてこうした雑誌がほとんどないことは憂慮すべきことかもしれない。作家紹介や作品紹介程度で終わってしまう雑誌が多いのは否めない事実である。
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by jaro050 | 2005-05-30 20:09 | 美術寸評

デルガン・メイスル社の建築

ドナウ川の流れるウィーン市街、エンバンクメント(堤防)沿いに奇妙な建築物がある。「ビーム」と名づけられたこの建物は、実は住宅用のアパートだという。細長くのびる柱がこの箱状の建物を支えている姿は、危うくも堅固な、異様ともいえる印象を与える。

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by jaro050 | 2005-05-30 18:00 | 美術寸評

総帆展帆

昨日は横浜にある日本丸の「総帆展帆」の日でした。
船の帆を拡げるのは春と夏の間だけということで、
横浜に寄ったついでにこのイベントを見に行きました。
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なかなかの迫力。船の雄々しさは今も健在といったところかな。
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by jaro050 | 2005-05-30 15:42 | 雑記

「黄昏の東京」

年明け頃にやっていた瀧口修造展が話題になった世田谷美術館、その次に開かれた「ウナセラ・ディ・トーキョー」(「黄昏の東京」のイタリア語訳、ザ・ピーナッツの名曲)も僕のまわりでは評判で、再び足を運んでみました。

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この展覧会は前回の瀧口展が結構予算をかけたものだったので、東京という都市を写した(構成上東京23区に限定しているという)写真コレクションを上手に組み合わせて構成された収蔵品展。

たしかに展覧会低予算でどれほどのことができるのか、と学芸員たちが試行錯誤をしている痕がいろいろな局面で見え隠れしているけれど、僕はなんだか「東京の思い出」自体ほとんどなく、郷愁の固定観念だけが増幅された感じ。隣で年老いた爺さんたちが「おぅおぅこれあったなぁ。今は~になってるんだよな。」とか懐かしそうに語っていましたが、僕には全くピンと来ない話。会場に流れていた懐メロも同様でした。

たぶん僕にとってそれらの写真は20年代のパリ風景の写真と同じくらい異質で、感情移入することのできない異国を思わせるからなんだろう。そもそも僕が都市型の気質を持っていないからなのかもしれない。

今都市論がブームになっているのかどうかは知らないけれど、そもそも都市に対して強烈なイメージや記憶を持つ人たちがその魅力を感じているように思う。僕は東京から少し北側にある郊外で20年過ごし、残りを東京西側の郊外で過ごした。いわば周縁をぐるりと回って生きてきた外部の人間だった。なんだか都心には「必要なものを取りに行く」感覚で、用件が済めばさっさと帰宅していたから、ほとんど東京23区は僕にとって「コンビニ」だったんだろう。

作品とタイトルとを照らし合わせてみると、歩を進めるように各地域が地理的に配置されている。つまり東京ウォーキングマップの意味もあるわけだ。だったらなおのこと東京を歩いてから、もう一度この展覧会を見てみたいと思う。
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by jaro050 | 2005-05-21 23:05

ノマディック美術館

現在ニューヨークでは、坂茂(ばん・しげる)の「ノマディック美術館」がオープンしている。ハドソン川に臨むこの美術館は、館名が示すとおり、「ノマディック(遊牧民的な)」、移動可能な美術館。コンテナを交互に組み上げ外観を作り、内部では巨大な紙の筒を円柱として使用している。

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by jaro050 | 2005-05-18 03:33 | 美術寸評

ゴッホ展

昨日ようやくゴッホ展に行ってきました。GW中は異常な混雑ぶりで入れなかったので(何せ1時間以上も待たなければ入れない!)、一週間ずらし、念のため夜に行きました。それでも人はたくさんいたし、《夜のカフェテラス》の前では人だかりで背伸びをしなければ見れないほどでしたよ。

今回の展覧会はゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館のゴッホコレクションが日本に巡回に来ていたもので、代表作はもちろんたくさんあるんだけど、総出品数から言ったらそれほど多くは感じられなかった。ざっと見て回るとあっという間に出口に到着してしまいました。

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展覧会の内容はゴッホ美術館が出品しているだけあって、作品の周辺資料がたくさん展示されていました。《開かれた聖書のある静物》ではモチーフとなったゴッホの父の大判聖書が来ていて、ゴッホがどんな視点で描いたのかを検証することができます。近美のお得意の「研究論文的」展覧会という側面がでていましたね。

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面白かったのは、静物にしても風景にしても、ゴッホの個物に対する異様な関心を感じさせた作品がいくつかあったこと。ハイデガーが注目して論争にまでなった木靴の作品や、麦畑に生える麦をかなり近くまでクローズアップして描いている作品(画面全体が麦なので、まるで抽象絵画のよう)など、その視点が斬新で、本当に19世紀末に描いたんだろうかと疑うほどでした。でも多分そのせいで世間から無視されていたのかもしれませんけどね。

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ゴッホ展を出る頃にはもう閉館間近だったんですが、駆け足で常設展を見て回りました。もうここの常設展は20回近く見ているんですが、たまにしか出でこない所蔵作品があるかも、と企画展を見に来たときは作品だけでも確認します。昨日はゲルハルト・リヒターの《アブストラクト・ペインティング》がありました。これが今回の収穫。

次の企画は小林古径だって。どっかからチケットもらったら行ってみよ。
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by jaro050 | 2005-05-16 02:27 | 展覧会報

カリブのオレンジ

以下の四つの写真、どのような構造になっているからわかります?

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四つの角度から写真を撮っています。部屋の内部を、柱などの基礎部分は残して切断しています。

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by jaro050 | 2005-05-14 22:18

リアル・オン・デマンド

一枚の写真がある。
「ああ、部屋の中を撮った写真ね。ちょっと散らかっているかなぁ。」
なんて言葉が漏れる。
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by jaro050 | 2005-05-14 21:39 | 美術寸評

ザヴィエ・ヴェイヤン

★次のイメージにあう台詞を考えてください。

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ちょっと眺めてみるだけでも何かのお話を連想してしまう。そんなとき僕らはヴェイヤンの術中にはまっているのかもしれない。

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by jaro050 | 2005-05-13 09:15 | 美術寸評