写真家ロベール・ドアノーの一枚。 《Les Pains de Picasso》(ピカソのパン)。 よく見ればすぐわかるだろう。 パンは四つ又で、まるで手のようだ。 そしてうまい具合にピカソの両腕の傍に二つ、 テーブルに直に置かれている。 そう考えると、タイトルも気になってくる。 「ピカソ“の”パン」 ・・・なぜ「ピカソ“と”パン」じゃないのか? 原題のパンのつづりを「P」から「M」に替えてみると、 《Les Mains de Picasso》(ピカソの手) となる。なるほど言葉遊びだったのか。 しかもパンのふくらみは 画家のがっしりした手をさらに強調している。 象徴的な一枚だ。ドアノーの妙技といえる。 ちなみにピカソの着ているボーダーシャツは、 セントジェームズ。 実はぼくも高校の頃着てました。 明治通りにお店がありましたが、さて今もあるかどうか。
by jaro050
| 2005-10-21 05:31
| 美術寸評
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ジャロ 20代も半ばにさしかかる鼻メガネ。 もはやメガネにアイデンティティを奪われる日も近い。 カテゴリ
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