とうとう金沢21世紀美術館がオープンしました。私は行かなかったのですが、後輩は遠方まで列車に乗って(4時間半!)行ったそうです。たいへんだ。
妹島和世の建築はそれはみごとだったらしく、私の先生は「世界でも有数の美術館だろう」と絶賛してました。とはいえこの人けっこう「絶賛好き」な人なので実際見てみないと分からないのですが、話によると「あまりにもよい建築なので、展示されている作品を殺してしまうのでは」だそうです。少々皮肉がこもってます。 HPなどで作品を見る限りだと、なかなかよい作品を集めているのはわかります。後輩に展示に関してきいてみると、「今注目されている作家の作品をまんべんなく集めている観があって、キュレーションのコンセプトが見えない」とのこと。なかなか的確な答えでした。ただ、現況から言えばコンセプトを打ち出せるほどのまとまりを現代作家の作品で作ることは至難の業なのでは、と言うのが私の意見です。国際展による「現在の状況を示す」手法が広がっているのもそうした理由だと思います。まあ開館記念展なので国際展風になるのは仕方がないとは思いますが。所蔵作品をいかに見せるか、今後の展覧会に期待です。
by jaro050
| 2004-10-17 05:22
| 展覧会報
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ジャロ 20代も半ばにさしかかる鼻メガネ。 もはやメガネにアイデンティティを奪われる日も近い。 カテゴリ
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